私がピースボートの世界一周クルーズの船旅に出発した成り行き
私は2012年8月27日から66日間、世界一周の船旅をした。
乗っていたのはピースボートという船。
よく居酒屋などにポスターが貼ってある、あれだ。
帰国後、世界一周してきました、と言うと、「良いなー夢叶えたんだね」とか、「自分も一生に一度は世界一周したいよ」などと言っていただくことが多いが、私の場合世界一周したいとか、ピースボートに乗りたいとか、実は全く考えたことが無かった。
ただ、元々海外旅行が好きで、大学生の頃から年に一度は必ず海外へ一人旅することを定番にしていた。
今年の行き先をどこにしようかと、「東南アジアも色々行きたいし、トルコも良いな。
インドも一度は行ってみたいし、ヨーロッパではスペインにまだ行っていない。
時間の掛かる中南米にも行ける時に行っておかないとなー」などと、とりとめも無く考えているうちに、ふと「そんなに時間が無い!」という事実に気づいてしまった。
1年に1回1〜2か国なんて悠長なことをやっていたら、5年で5か国くらいしか行けない!
現在アラサーの私が、あと5年も10年も気ままに一人旅のできる身分であるかもわからない。
だったら、どこかでまとめて行ってしまわなければ!というのが辿り着いた結論。
ちょうど数年間勤めた会社を辞めて少しゆっくりしている時期だったこともあり、行くなら今だ!と調べてみたら、たまたま「ピースボート」という団体には8月出発の世界一周クルーズがあり、3カ月弱で行きたかった国を色々回れるということがわかった。
これが6月末のこと。
数日後に説明会に行き、スタッフの人に「え、8月出発のですか?」と驚かれつつ(周りの人は11月や翌年2月出発を検討中だったらしい)、その場で申込み完了。
こんな感じで私の世界一周は決まったのだ。
ベトナムで停泊している時のピースボート
というわけで、今回の私の世界一周は、あくまで年1回の海外一人旅の拡大版。
船内ではもちろん友達もたくさんできたけれど、基本的にはあまり群れず、単独行動をしてきた。
そのため、船内の様子も寄港地での出来事も、どこか客観的に見てしまうところがあって、この旅行記はおそらく他の人が書くよりも若干テンションが低い。
少し低体温のアラサー女がなんとなく世界を一周してきた旅行記、ということで、ゆるーく読んでいただければ幸いである。
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